
大奧
Genre:
Drama
In Theaters:
2010-10-01 00:00:00.0
関東の田舎のある村、一人の少年が茸を採りに山へ出かけ、熊に襲われた。虫の息の状態で家へ連れられてきたが、間もなく息を引き取る。少年の死後、兄や幼馴染みや村人が次々と高熱を出し、真っ赤な発疹が全身に広がり、爛れ膨れ上がって死んでいった。そしてその奇妙な病は隣村から数年後には関東一円にまで伝染していった。しかも、病に罹るのは若い男ばかりだった。
治療法も見つからぬまま80年余りが経過し、病は『赤面疱瘡(あかづらほうそう)』という名で全国に根付いていた。凄まじい勢いで減っていった男子の人口は、女子の約4分の1で安定した。女子があらゆる労働力の担い手となり「あらゆる家業が女から女へと受け継がれる」ようになる。
そして男子はその生存率の低さから、子種を持つ宝として大切に育てられるようになる。婚姻制度は崩壊し、婿を取ることが出来るのは「武士階級や富裕な商人・庄屋などにのみ許された特権」になっていった。貧しい女達は夫を持つことができず「花街で男を買い」子供を産むようになるが、それすらできないさらに貧しい女達もいる。
しかし武家や公家であっても禄高の少ない貧しい家の男子は、金持ちの町人や婿の取れない貧しい武家に種馬として貸し出され、金品を受け取るのが当たり前になっていった。
江戸城でも、3代将軍徳川家光以降、将軍職は女子へと引き継がれていった。「もとより官僚化していた武家社会では男女の役割交代は比較的容易」であった。そして、大奥は将軍の威光の証であるがごとく、希少な男子を囲い美男3000人が将軍に仕える女人禁制の男の城となっていた。
Director:
金子文紀
Screenplay:
高橋ナツコ
Studio:
Others
DVD Release:
2011-04-15 00:00:00.0
Tagline:
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